朝晩の冷え込みが急に強くなる10月。デスクワーク中に足元や腰まわりが冷えて、エアコンの設定温度を上げるか迷う人も多いのではないでしょうか。そんな時期に合わせて、秋葉原発のガジェットメーカーサンコーがUSB給電タイプのヒーター製品を相次いで投入しています。
2026年秋の新作は、9月28日発売の首用ヒーター「ホッとネック」(2,980円)と、9月14日発売の「推しの温もり抱き枕」(7,980円)。そこに、昨シーズン(2025年10月24日)に登場して今季も販売が続く腰巻ブランケット「ほかまる」(5,980円)が加わり、ラインアップは「首・腰・全身」の3方向に広がりました。
3製品はいずれもモバイルバッテリーで動きますが、必要な出力も電池の持ちも大きく異なります。メーカー発表値(2026年10月3日時点)をもとに、次の内容をまとめました。
- ほかまる・ホッとネック・推しの温もり抱き枕のスペック比較
- モバイルバッテリー1回の充電で何時間使えるか
- iPhone・Pixel・SurfaceのUSB-Cから給電できるのか
- 買う前に知っておきたい注意点と、用途別の選び方
サンコーUSBヒーター2026秋冬ラインアップと価格
まずは3製品の基本情報を一覧にします。価格はいずれもサンコー公式ストアの税込価格です。
| 項目 | ほかまる | ホッとネック | 推しの温もり抱き枕 |
|---|---|---|---|
| 発売日 | 2025年10月24日 | 2026年9月28日 | 2026年9月14日 |
| 価格(税込) | 5,980円 | 2,980円 | 7,980円 |
| 温める部位 | 腰・肩・膝 | 首まわり | 胸〜膝下 |
| 温度(強/中/弱) | 約45℃/40℃/35℃ | 約42℃/36℃/32℃ | 約42℃/36℃/32℃ |
| 重さ・大きさ | 約400g | 約40g | 全長160cm |
| 給電 | USB Type-C 5V/2.0A | USB 5V/1.0A以上 | USB Type-C |
| 最大消費電力 | 10W | 3W | 非公表 |
| 洗濯 | 丸洗い可・撥水加工 | ヒーター取り外しで手洗い可 | 公式情報を要確認 |
| モバイルバッテリー | 別売 | 別売(セット品あり) | 別売 |
数字を並べると、ホッとネックの軽さが際立ちます。厚みは約5mm、重さは約40gで、単三電池2本分よりわずかに重い程度です。一方のほかまるは温度の上限が約45℃と3製品で最も高く、ヒーター5枚を中央部に並べた構造になっています。
サンコー ほかまる(腰巻・肩掛け・膝掛けの3WAY)
サイズは約120×68cmで、腰に巻くとウエスト約69〜116cmまで対応します。表地・裏地・中綿はすべてポリエステルで、裏面は肌ざわりのよいフリース素材です。撥水加工が施されているため、飲み物を少しこぼした程度なら拭き取るだけで済みます。保証期間は購入日から6か月です。
発売時の各メディアでは「まるで腰巻きこたつ」という表現で紹介されました。実際に座ったまま腰から太ももまでを包むと、こたつに入ったときの感覚に近くなるという意味合いです。
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5,980円 (税込)
サンコー ホッとネック(首用・2026年新作)
首に巻くだけのシンプルな構造で、周囲長は42cmと45cmの2段階で調整します。ヒーター部を取り外せば布部分を手洗いできるため、肌に直接触れる首用アイテムでも清潔に保ちやすい仕様です。モバイルバッテリー付きのセット品(型番TKNB26SBK-SET2)も用意されています。
サンコー 推しの温もり抱き枕(全身・2026年新作)
全長160cmの等身大抱き枕にヒーターを内蔵し、人の体温に近い約36℃(中設定)を再現した製品です。就寝中の消し忘れを防ぐため、4時間で自動的に電源が切れるオートオフタイマーを備えています。カバーを好きな柄に替えて楽しむ使い方が想定されています。
モバイルバッテリーで何時間使えるか比較

USBヒーターを選ぶうえで、実は価格より大事なのが電池の持ちです。サンコーの公表値を同じ条件に近づけて並べてみます。
| 温度設定 | ほかまる(10,000mAh使用時) | ホッとネック(5,000mAh使用時) |
|---|---|---|
| 強 | 約5時間 | 約7.5時間 |
| 中 | 約6時間 | 約9時間 |
| 弱 | 約7時間 | 約12時間 |
※ほかまるは環境温度15℃での測定値。メーカー公表値であり、気温やバッテリーの劣化具合で短くなる場合があります。
注目したいのは、ホッとネックが半分の容量(5,000mAh)で、ほかまるより長く動く点です。最大消費電力がほかまるの10Wに対して3Wと、約3分の1に抑えられているためです。
在宅ワークに当てはめると、9時から18時までの9時間をカバーしたい場合、ほかまるは「中」設定でも10,000mAhでは途中で一度充電が必要になります。昼休みに充電するか、20,000mAhクラスのバッテリーを用意すると1日を通して使いやすくなります。ホッとネックなら5,000mAhの「中」設定でちょうど9時間なので、朝に満充電にしておけば終業まで持つ計算です。
電気代はどれくらいかかるのか
10,000mAhのモバイルバッテリー(内部電圧3.7Vとして約37Wh)を満充電にするのに必要な電力は、充電ロスを2割見込んでも約0.044kWhです。家電の目安単価として使われる1kWhあたり31円で計算すると、1回の満充電は約1.4円。1日1回充電しても1か月で約40円にとどまる計算です。部屋全体を暖めるエアコンと比べると、体の一部だけを温める「パーソナル暖房」はコスト面で大きな差が出やすいと言われています。
iPhone・Pixel・SurfaceのUSB-Cから給電できるか

当サイトでは毎回「手持ちのデバイスとの相性」を確認しています。USBヒーターはモバイルバッテリー以外からも給電できそうに見えますが、端末ごとに事情が違うので順に整理しましょう。
iPhone(iPhone 15以降のUSB-Cモデル)
iPhone 15以降はUSB-C端子からほかの機器へ給電でき、Appleは出力を4.5Wと案内しています。ほかまるが求める5V/2.0A(10W)には届かず、ホッとネックの5V/1.0A(5W)もわずかに下回るため、iPhoneからの給電はおすすめできません。動いたとしてもスマートフォン側の電池が急速に減り、外出先で連絡が取れなくなるリスクのほうが大きいでしょう。
Pixel(Androidスマートフォン)
PixelもUSB-C経由でアクセサリーに電力を供給できる場合がありますが、サンコーは動作対象としてモバイルバッテリーを想定しています。ヒーターは連続して電力を使う機器なので、スマートフォンとは切り離して運用するのが無難です。
Surface・ノートPC
デスクで使うなら、SurfaceやノートPCのUSB-Cポートから給電するという選択肢が考えられます。ただし、PCがスリープに入るとUSBポートへの給電が止まる機種があるほか、ほかまるの2.0Aを安定して出せるかはポートの仕様次第です。確実に使いたい場合は、USB-Cの急速充電器(USB PD対応・20W以上)をコンセントにつなぎ、そこから給電する方法がいちばん安定します。
買う前に知っておきたい注意点

発売直後のSNSでは、推しの温もり抱き枕に対して「電気毛布でやってたけど遂に専用のキットが出たか」という反応が話題になりました。工夫して自作していた人が多かったテーマを、メーカーが製品の形にした点が受け入れられたと考えられます。一方で、購入前に押さえておきたいポイントもあります。
- モバイルバッテリーは3製品とも別売:本体価格だけで予算を組むと、2,000〜4,000円ほど追加になる場合があります
- ほかまるは出力2.0A以上のバッテリーが必要:古いバッテリーや1.0A出力のポートでは十分に温まらないことがあります
- 低温やけどへの配慮:同じ場所に長時間当て続ける使い方は避け、就寝時は弱設定かタイマー付きの製品を選びます
- 保証期間:ほかまるの保証は購入日から6か月です。大手家電メーカーの1年保証と比べると短めです
- ケーブルの長さ:ほかまる本体側のケーブルは約20cmのため、バッテリーはポケットや腰のあたりに置く前提になります
ちなみに、サンコーは「こんなものがあったら便利」という発想の製品を次々に出すメーカーとして知られ、秋葉原の直営店は新製品を試せる場所として古くから親しまれてきました。購入前に実物の厚みや肌ざわりを確かめたい人は、店頭で触ってみるのも一つの方法です。
用途別のおすすめと組み合わせたいアイテム
3製品は温める場所がはっきり分かれているため、「どこが冷えるか」で選ぶと迷いにくくなります。
| こんな人に | おすすめ | 理由 |
|---|---|---|
| デスクワークで腰・太ももが冷える | ほかまる | 腰巻・膝掛けで下半身を広く温められる |
| 首や肩のこわばりが気になる | ホッとネック | 約40gで巻いたまま作業・外出しやすい |
| 寝る前の布団の冷たさが苦手 | 推しの温もり抱き枕 | 4時間オートオフ付きで就寝時に使いやすい |
| まず安く試したい | ホッとネック | 2,980円と3製品で最も手頃 |
Anker モバイルバッテリー 10000mAh
ほかまるを使うなら、出力2.0A(10W)以上を安定して出せるAnker モバイルバッテリー 10000mAhクラスが基準です。USB-C出力で20W前後に対応するモデルなら、ヒーター用途に加えてiPhoneやPixelの充電にも流用でき、1台で役割を兼ねられます。価格は4,000円前後が目安です。
Anker Power Bank (10000mAh, 22.5W) (モバイルバッテリー 10000mAh 最大22.5W出力 USB-C & USB-C ケーブル付属 ディスプレイ搭載) 【USB PD/PowerIQ搭載/PSE技術基準適合】iPhone 15 Android iPad その他各種機器対応
3,490円 (税込)
Anker 急速充電器 USB-C 20W
デスクでコンセントから給電するなら、USB PD対応のAnker 急速充電器 USB-C 20Wのような小型充電器があると、バッテリー切れを気にせず使えます。2,000円前後で入手でき、iPhone 17シリーズの充電器としてもそのまま使えます。
Anker Nano Charger (20W) PD 20W 充電器 USB-C 急速充電対応【PSE技術基準適合/PowerIQ 3.0 (Gen2)搭載】iPhone Android その他各種機器対応
1,790円 (税込)
サンコーUSBヒーターのよくある質問
Q1. ほかまるは2026年の新製品ですか?
A. いいえ。ほかまるの発売は2025年10月24日で、2026年秋も継続販売されています。2026年秋の新作はホッとネック(9月28日発売)と推しの温もり抱き枕(9月14日発売)です。
Q2. ほかまるとホッとネックを同時に使えますか?
A. 使えます。ただし給電は別々に必要です。2ポート出力のモバイルバッテリーを使う場合は、合計出力が両方の要件(10W+5W)を満たしているか確認してください。
Q3. iPhoneのUSB-Cから直接給電できますか?
A. おすすめしません。iPhoneのアクセサリー向け出力は4.5Wとされており、ほかまる(10W)やホッとネック(5W)の要件に届きません。モバイルバッテリーか充電器を使ってください。
Q4. 洗濯はどうすればいいですか?
A. ほかまるは丸洗いに対応しています。ホッとネックはヒーター部を取り外してから布部分を手洗いします。いずれも洗濯前に電源ケーブルを外し、取扱説明書の手順に従ってください。
Q5. 寝ながら使っても大丈夫ですか?
A. 就寝時に使うなら、4時間のオートオフタイマーを備えた推しの温もり抱き枕が向いています。ほかまるやホッとネックを寝ながら使う場合は弱設定にし、同じ部位に長時間当て続けないよう注意してください。
Q6. どこで買えますか?
A. サンコー公式オンラインショップのほか、秋葉原の直営店や大手通販サイトで取り扱いがあり、セール時期は通販サイトのほうが安くなる場合もあります。
冷えやすい場所から一つ選んで試そう
サンコーのUSBヒーターは、首ならホッとネック(2,980円)、腰ならほかまる(5,980円)、就寝時なら推しの温もり抱き枕(7,980円)と、温めたい場所で選ぶとはっきり分かれるのが特徴です。どれもエアコンの設定温度を上げずに体の冷える部分だけを温められるため、電気代を抑えながら寒い季節を過ごしたい人に向いています。
購入するときは、本体と一緒にモバイルバッテリーの出力も必ず確認してください。手持ちのバッテリーが1.0A出力ならホッとネックから、2.0A以上の出力があるならほかまるから試すと、追加の出費を抑えられるでしょう。
※価格・仕様は2026年10月3日時点のサンコー公式ストア・プレスリリース・報道(家電 Watch、AKIBA PC Hotline!、価格.com、マイナビニュース、hashout)に基づきます。変更される場合があります。

