2026年9月15日に配信が始まったwatchOS 27は、Apple Watch Series 6・7・8、SE(第2世代)、初代Ultraの5モデルを対応外にしました。発売からまだ4年ほどのSeries 8まで切られたことで、「手元のApple Watchはもう使えないの?」「中古で安いSeries 7を買っても平気?」と迷う声が増えています。
結論を先にお伝えすると、今使っている人は慌てて買い替える必要はありません。一方で、これから中古で新たに買うなら話は別です。ここでは次の内容をまとめました。
- watchOS 27で何が使えなくなり、何がこれまで通り動くのか
- Series 6・7・8それぞれの性能差と、2026年10月時点の中古相場
- 使い続ける人がやっておきたい3つの延命策
- 買い替えるならSE 3・Series 12・Ultra 4のどれが向いているか
watchOS 27で対応外になったモデルと「使えなくなること」
Appleが2026年6月のWWDCで公表した対応機種は、Series 9以降、Ultra 2以降、SE 3の6モデルだけです。例年は発売から6年前後でサポートを打ち切ってきたため、今回のように3〜4年で外れるのは異例と言われています。
| モデル | 発売時期 | watchOS 27 |
|---|---|---|
| Series 6 | 2020年9月 | 非対応(watchOS 26止まり) |
| Series 7 | 2021年10月 | 非対応(watchOS 26止まり) |
| Series 8 | 2022年9月 | 非対応(watchOS 26止まり) |
| SE(第2世代) | 2022年9月 | 非対応(watchOS 26止まり) |
| Ultra(初代) | 2022年9月 | 非対応(watchOS 26止まり) |
| Series 9以降 / Ultra 2以降 / SE 3 | 2023年9月〜 | 対応 |
使えなくなるのは「新機能」だけ
Appleの製品担当者は、打ち切りの理由を「Siriの新しいAI機能や新しいタップ操作は、Series 9以降のチップ性能で最もよく動くため」と説明しています。つまり失われるのはwatchOS 27で追加される新機能です。心拍・睡眠・ワークアウトの記録、Apple Pay、Suica、通知の受け取りといった日常機能は、watchOS 26のまま変わらず使えます。
最新iPhoneとのペアリングも続けられる
同じくApple側は「対応外のモデルも最新ソフトウェアを搭載したiPhoneとペアリングでき、セキュリティアップデートも引き続き受け取れる」とコメントしています。iPhoneを買い替えた途端にApple Watchが使えなくなる、という心配は今のところ不要です。ただし、セキュリティ更新がいつまで続くかの期限は明言されていません。
Series 6・7・8の違いと2026年の実力

3モデルとも電池持ちは公称最大18時間で、普段使いの体感差はそれほど大きくありません。違いが出るのは画面の広さ、充電速度、センサーの3点です。
| 項目 | Series 6 | Series 7 | Series 8 |
|---|---|---|---|
| ケースサイズ | 40mm / 44mm | 41mm / 45mm | 41mm / 45mm |
| 急速充電 | 非対応 | 約45分で80% | 約45分で80% |
| 血中酸素・心電図 | 対応 | 対応 | 対応 |
| 皮膚温センサー | なし | なし | あり(排卵日予測など) |
| 衝突事故検出 | なし | なし | あり |
| 耐水性能 | 50m | 50m | 50m |
実際に毎日着けていて差を感じやすいのはSeries 7からの急速充電です。朝の身支度の30〜45分で8割まで戻せるため、睡眠計測と両立しやすくなります。一方のSeries 6は満充電まで約1.5時間。寝る前か朝のどちらかで、長めの充電時間を確保しておきたいところです。
ちなみに、Series 6は44mm、Series 7・8は45mmとサイズ表記が違いますが、バンドの取り付け部は互換性があり、44mm用・45mm用のバンドはそのまま付け替えられます。サイズとバンド互換の詳細はApple Watchサイズの選び方が参考になるでしょう。
中古相場は2026年10月時点でいくら?

watchOS 27の発表以降、対応外モデルの中古価格はじわじわ下がっています。中古相場をまとめたサイトの集計では、Series 7(41mm)の中古平均は約18,500円で、在庫の約39%が17,000〜18,000円台に集中しています。買取価格はさらに低く、45mm GPSモデルで6,500〜9,000円前後が目安です。
- Series 6:Series 7より安い価格帯で流通。急速充電非対応のぶん値落ちが早い傾向
- Series 7:中古平均 約18,500円 / 買取 6,500〜9,000円前後
- Series 8:皮膚温センサーと衝突事故検出があるため、Series 7より高めの傾向
- Series 9(参考):中古 約33,000円。watchOS 27に対応する最も古い標準モデル
Series 7とSeries 9の差は約15,000円です。新品のApple Watch SE 3(41,800円〜)はwatchOS 27に対応しているため、「中古Series 7+15,000円」でSeries 9の中古、「さらに約8,800円」でSE 3の新品に手が届く計算になります。
中古で買うときに確認したい3点
- バッテリー最大容量:設定アプリの「バッテリー」→「バッテリーの状態」で確認できます。80%を切っていると1日持たないことがあります
- アクティベーションロック解除済みか:前の持ち主のApple Accountが残っていると、初期設定の段階で先へ進めません
- Cellularモデルの回線対応:古いモデルは契約中のキャリアのウォッチ向け通信サービスに対応していない場合があるため、購入前に各社の対応機種一覧で確認しておきましょう
今のApple Watchを使い続ける人の延命策

手元のSeries 6〜8に不満がなければ、無理に手放す理由はありません。少しでも長く快適に使うための工夫を3つ挙げます。
1. watchOS 26の最終版まで更新しておく
セキュリティ更新は今後もwatchOS 26系で配信される見込みです。iPhoneのWatchアプリで「一般」→「ソフトウェアアップデート」を開き、配信されたら早めに適用しておくと安心できます。
2. バッテリーは交換も選択肢に入れる
4〜6年使った本体は、バッテリー劣化で夕方に残量が心細くなりがちです。最大容量が80%未満になっていれば、Appleのバッテリー交換サービスを検討する価値があります。料金や無料になる条件はApple Watchバッテリー交換の料金ガイドにまとめています。交換費用と中古相場を比べ、本体を買い替えたほうが安いケースもある点は覚えておきたいところです。
3. 画面と本体を保護して下取り価格を守る
いずれ下取りに出すなら、画面の傷が査定額を大きく左右します。耐衝撃バンパーケースやApple Watch用ガラスフィルムを付けておくと、手首を机の角にぶつけたときの割れも防げます。旧モデル対応品は1,000〜2,000円台で見つかりやすく、45mm・44mmなどサイズを間違えないように選ぶのがコツです。
買い替えるならどれ?SE 3・Series 12・Ultra 4の選び方
2026年9月18日にSeries 12とUltra 4が発売され、現行ラインナップはSE 3を含めた3本立てになりました。Series 6〜8からの乗り換え先を用途別に整理します。
| モデル | 価格(税込) | こんな人に |
|---|---|---|
| Apple Watch SE 3 | 41,800円〜 | 通知・決済・運動記録が中心で、費用を抑えたい人 |
| Apple Watch Series 12 | 71,800円〜(42mmアルミ) | 健康管理を重視し、新しい心拍センサーやコンディションスコアを使いたい人 |
| Apple Watch Ultra 4 | 142,800円〜 | 登山・マラソン・ダイビングなどアウトドアで長時間使う人 |
Series 6・7から乗り換える人
使い方が「通知・Suica・歩数・睡眠」程度なら、Apple Watch SE 3で十分と感じる人が多いはずです。watchOS 27の新機能にも対応し、Series 7の中古相場との差額は約23,000円です。
Series 8から乗り換える人
皮膚温センサーや衝突事故検出に慣れている人は、SE 3だと一部機能が物足りなくなる可能性があります。Apple Watch Series 12は心拍を一日中5秒ごとに計測する新しいセンサーと、体調を0〜10で示す「準備度」スコアが加わり、電池は最大24時間(低電力モードで最大38時間)です。前面ガラスもSeries 11比で60%割れにくいとされるCeramic Shield 2になりました。
初代Ultraから乗り換える人
アウトドア用途が中心ならApple Watch Ultra 4が素直な後継です。価格差が大きいため、機能に不満がなければ当面は初代Ultraを使い続け、セールや整備済製品を待つ選択もあります。安く手に入れるコツはApple Watchを安く買う方法が参考になるはずです。
Apple Watch 6・7・8についてよくある質問
Q. Series 7は2026年以降もApple Payやモバイル Suicaを使えますか?
A. 使えます。watchOS 26のままでも決済機能は動作します。ただし将来、Suicaなどのサービス側が対応OSを引き上げる可能性はあるため、利用中のサービスのお知らせは確認しておくと安心です。
Q. Series 8はwatchOS 27に対応していますか?
A. 対応していません。watchOS 27はSeries 9以降、Ultra 2以降、SE 3のみが対象です。Series 8はwatchOS 26が最終メジャーバージョンになります。
Q. 中古のSeries 6・7を今から買うのはおすすめですか?
A. 予算1万円台で「とりあえず通知と歩数計」という用途なら、十分に選択肢の一つです。数年使う前提なら、watchOS 27対応のSeries 9中古(約33,000円)やSE 3新品(41,800円〜)のほうが、セキュリティ更新の面で安心感があります。
Q. 最新のiPhoneに買い替えてもSeries 6はペアリングできますか?
A. Appleは対応外モデルも最新ソフトウェアのiPhoneとペアリングできると説明しています。現時点では引き続き使えますが、将来のiOSで条件が変わる可能性はあります。
Q. 下取りに出すならいつがいいですか?
A. 一般的に、新モデル発表直後から年末商戦にかけて旧モデルの相場は下がりやすいと言われています。買い替えを決めているなら、相場がさらに下がる前の早めの売却が有利です。
Q. watchOS 26からwatchOS 27へ無理にアップデートする方法はありますか?
A. ありません。対応外モデルにはアップデート自体が表示されません。非公式な手段は故障や保証対象外につながるため避けましょう。
手元のApple Watchの「次の一手」を決めよう
watchOS 27非対応になっても、Series 6・7・8は日常機能とセキュリティ更新が続くため、今すぐ使えなくなるわけではありません。まずはバッテリー最大容量を確認し、80%以上ならケースやフィルムで保護しながら使い続ける、80%未満ならバッテリー交換か買い替えかを中古相場と比べて判断する、という順番がおすすめです。買い替えるなら、費用重視でSE 3、健康管理重視でSeries 12、アウトドア重視でUltra 4という軸で選ぶと迷いにくくなります。

